— ZICK ZACK

鳳凰三山

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天気が良ければすべて良し

 

年に1度の夏山、「今年こそは槍ヶ岳!」と、ずっと意気込んでいたが、直前にみた山頂付近の大行列にびびってしまい、すっかり行く気を無くしてしまった。じゃあどうしようか。ということでずっと気になっていた南アルプスの鳳凰三山に決めた。

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夜叉神(やしゃじん)峠から入り、1日目は南御室小屋にテントを張って、2日目に一気に全部のピークを通って下山する計画にした。
久しぶりのテント装備ということで少し脚に違和感があったが無視して登っていると痛みが無視出来ないほどになってしまった。一歩足を踏み出す度にアキレス腱のあたりが針で刺されたように痛い…。いわゆる靴擦れというやつだと思うけど、なんでこんなところが…。
景色を楽しむ余裕も無くなんとか小屋に着いて恐る恐る靴を脱いでみたところ、血まみれを想像していたがまったく血は出ていなかった。しかし両足のアキレス腱のあたりの皮が直径3cmほど剥がれてしまっていた。何度か履いていてだいぶ足に慣れた靴だったけど、重たい荷物による負荷と汗で蒸れてクッションを失くした靴下のせいで擦れてしまったんだろう。気休め程度に絆創膏を貼って明日からの山登り本番までに良くなってくれることを願った。

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南御室小屋はきれいな花があちこちに咲いていて冷たくて美味しい水が勢いよく出ていた。ハイシーズンで心配していたテント場も隣との距離をちゃんと取れる程度にはスペースがあってちょっと安心。

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夜中に降り始めた雨は結局出発までにはあがらなかった。濡れたままのテントを丸めてザックに突っ込み、まだ真っ暗なうちに出発した。
少しはマシになってくれることを願っていた足の痛みは、まっっったく良くなっていなかった。視界不良と強風のなかズキズキと痛む足と戦いながらとにかく一歩ずつ登って行った。

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薬師岳が近づいてきたころ、次第に空が明るくなり絶え間なく流れて行く雲が掻き消え、周囲が見え始めた。開けた景色のすぐ隣には以前登った北岳があった。きっと今頃向こうの山頂からもこちらを見ている人がいるだろう。足の痛みが少しだけ楽になった。観音岳へと続いている稜線上の道は仏の世界のように幻想的で、もっと晴れていたらまさに天国のような場所だと思う。

観音岳のピークは狭く、タイミング悪くガスに覆われてしまったので、鳳凰三山の最後のピークであり、あの「オベリスク」がある地蔵岳へと急いだ。

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そろそろ地蔵岳かなと思っていたところで薄靄の中になにやら大きな存在を感じた。まもなく霧がみるみる晴れて地蔵岳の岩塊が目の前に出現した!「出た!」と興奮していたらさっきまでの視界不良が嘘のように空が青空に包まれて一瞬にして夏になった。
目の前で見るオベリスクは遠目で感じていたほど突き出してはいなかったが、その大きさは想像していたよりもずっと巨大だった。鳳凰の名前の由来はこのオベリスクの形がくちばしに見えることから付いたらしい。
途中まで登ってみたかったけど足の具合を考えてやめておいた。それでもこの景色と天気は頑張って登ってきたかいがあったと思わせてくれるには十分だ。

やっぱり山登りは天気がいいに限る!